ニュース 2015年

ラオス国における不発弾除去機材納入及びトレーニング開始(パクソン地域)

2015年2月17日

 弊社から3名の技術者を派遣し、20名の訓練生を対象にトレーニングが開始され、 運転指導及び座学を進めている。これから訓練生を養成することにより、 一刻も早くラオス全体の不発弾除去が推進される事を期待しています。

歴史的背景と爆弾被害

 インドシナ戦争中の1964年~1973年の間、計58万回にもおよぶ爆撃がアメリカ軍により実行され、 200万トンを超える爆弾が投下された。このうち、約30%が不発弾(UXO)として残存し、 数は8000万個にものぼり、国土236,800 ㎢の内8,7231㎢(25%)が汚染されている。
 また、1964年以降、不発弾による死傷者は50,000人以上にも及び、現在でも毎年約300人の死傷者が出ており、 子供たちが生活のために不発弾を分解し、鉄くずとして収入源としているため、事故が後を絶たない。 死傷者の40%が子供たちである。
 2020年までの除去終了を目指しているが、現状の手作業による除去は、効率が悪く、 1,000年かかると言われている。時には作業者がマラリヤやデング熱に掛かり、死亡に至る。
 ノンチャン村にはまだ数多くの不発弾があり、早急に取り除く事が要求されている。 除去後には農地復興として、ラオス国の主要産業であるコーヒー豆をつくり、 地域の発展にもつながり、被害者も無くなり、平和な大地がよみがえり、 地域復興の一端を担える事業として、これからのラオス国の繁栄を期待している。


ラオス国の不発弾による汚染状況

  ノンチャン村の爆弾による汚染状況

  UXO LAO トレーニング状況

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